特集

第94回センバツ高校野球

第94回選抜高校野球大会の特集サイトです。阪神甲子園球場での熱戦全31試合をLIVE配信します。

特集一覧

ストロングスタイル!

センバツ・おかやま山陽 軌跡/5止 チーム支えた縁の下 皆で甲子園へ行こう /岡山

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
おかやま山陽のセンバツ出場決定翌日の練習を見つめる保護者ら=岡山県浅口市金光町下竹で、益川量平撮影 拡大
おかやま山陽のセンバツ出場決定翌日の練習を見つめる保護者ら=岡山県浅口市金光町下竹で、益川量平撮影

 「本当におめでとうございます」。1月26日夕、おかやま山陽ナインにセンバツ出場決定の吉報が届いた。原田一成(かずなり)校長から出場決定の知らせを受けるナインの列の端に、マネジャーの小寺美穂さん(2年)の姿があった。「昼ご飯を食べた後からワクワクしていた。出場が決まり、ちょっとウルッときた」

 部員が使う練習道具の修繕や練習場所のおかやま山陽球場(浅口市)の掃除などマネジャーの仕事は少なくない。練習が終わって自宅に帰るのは午後8時半ごろ。朝は5時半に球場へ出て練習の準備をすることもある。マネジャーは5人いるが、2年は小寺さんだけ。昨年度は上級生との2人だけで心細く、辞めたいと思ったこともあったが、同級生の男子部員の「一緒に甲子園へ行こう」という言葉を支えに続けられてきた。

 選手たちの小さな変化を見逃さないようにし、「球が速くなったね」「めっちゃ打てるようになったじゃん」と声を掛けてチームを盛り上げようと努めている。「目標と夢だった甲子園で、おかやま山陽らしい勢いのあるプレーをしてほしい」と笑顔を見せた。

 外からチームを応援する人もいる。スポーツ用品販売会社「セイブスポーツ」代表の武克彦さん(64)は30年以上、公式戦に足を運んでいる熱烈なファン。バッティングマシンなど施設の修繕もしており、「寒い日にブルドーザーでグラウンドの整備をした時には大変だった」と懐かしそうに振り返った。センバツ出場について「これまで見守ってきたOBらと甲子園で再会できるのが楽しみ。打撃力を見せつけて、まずは1勝をしてほしい」と期待した。

 後援会会長で井元将也(しょうや)選手(2年)の父雅之さん(46)は試合の時、メガホンなどの応援道具を運んだり、スタンドやベンチの飲み物を準備したりしている。後援会として、昨夏の岡山大会前にはおかやま山陽球場でバーベキューを兼ねた激励会を開き、選手らの背中を後押しした。センバツ出場が決まった日も学校に足を運び、選手らの喜ぶ姿を写真に収めた。「ただただ、うれしい。大会まで2カ月間あるので、緊張を切らさないようにしてほしい。これからも選手たちをサポートしていきたい」と目を細めた。

 初めて勝ち取ったセンバツ切符。そこにはさまざまな人の支えがあった。=おわり

関連記事

あわせて読みたい