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経済観測

ミャンマーの国造り=三菱商事調査部長・武居秀典

 昨年12月、ミャンマーを訪問した。5年前まで最大都市ヤンゴンに駐在していたが、街並みは大きく変わった。当時、日本人が安心して利用できるホテルは数軒しかなかったが、今や外資系の近代的なホテルが建ち並ぶ。ショッピングモールには、欧米の一流ブランド店が入り、驚いた。

 ミャンマーでは、2011年に就任したテインセイン大統領が民主化と経済改革を進め、15年の総選挙を経て、アウンサンスーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)政権が誕生した。国政経験のない同政権を不安視する声もあったが、大きな混乱はなく、ここまでは順調だ。

 ただし、正念場はこれからだ。国際的な批判が高まるロヒンギャ問題への対応には、国際社会との連携が不可欠であり、長い軍政下で弱体化した外交力の立て直しが急がれる。更に重要な課題は、経済基盤の整備だ。途上国では、輸出産業が経済発展の推進力となるが、ミャンマーにはめぼしい輸出産業がない。海外からの投資も内需狙いが多く、輸出産業に向かっていない。これらの投資も、国内の雇用と所得を増やし、足元の消費拡大につ…

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