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第94回センバツ高校野球

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明秀日立・初のセンバツへ 第1部 歓喜までの道/2 公式戦で2強撃破 「もう気おくれはしない」 /茨城

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2016年夏の茨城大会決勝で常総学院に敗れ、悔しがる明秀日立の選手たち(奥)=水戸市見川町の水戸市民球場で16年7月26日 拡大
2016年夏の茨城大会決勝で常総学院に敗れ、悔しがる明秀日立の選手たち(奥)=水戸市見川町の水戸市民球場で16年7月26日

 <第90回記念選抜高校野球大会>

 金沢成奉監督(51)が2012年9月に明秀日立の監督に就任し、県内の高校野球を見渡したとき、2校の強さが目に付いた。「常総学院と霞ケ浦は全国レベル。この二つに勝てば全国8強くらいの力はある」

 だが2強の壁をなかなか崩せない。夏の茨城大会では、2015年夏に4強入りしたが、優勝した霞ケ浦に1点差で惜敗した。

 翌年はエースで4番の細川成也投手(現・横浜DeNA)を擁してノーシードから勝ち上がり、決勝で常総と対戦。しかし常総のエース鈴木昭汰投手(現・法政大)を打ち崩せず、0-1で完封負けして涙をのんだ。常総はこの年、甲子園で8強入りした。

 当時1年生でスタンドから声援を送っていた山口快斗外野手(2年)は「常総に勝たなければ甲子園に出られない。ましてや全国でも勝てないと実感した」と振り返る。

 桜川市出身の佐伯尚吾外野手(同)は「高校球児だった父も常総に敗れて夏を終えた。自分は絶対に常総に勝ちたいという気持ちを持って入学した」と明かす。

 名将・木内幸男元監督(86)が作り上げた常総学院の野球は、攻守のバランスが取れた手堅い野球だ。また霞ケ浦は17年まで3年連続で投手がドラフト指名を受けるなど、好投手を中心にチームを作る。

 金沢監督は「特に県内出身の選手は常総との試合になると急に動きが硬くなる。あの白いユニホームを見ただけで気持ちで負けてしまっていた」と振り返る。

 昨秋の県大会、明秀日立は準決勝で常総学院と対戦した。1点を追う五回1死満塁から鳥取県出身の山口外野手の2点適時打で逆転。茨城県内の中学を卒業した細川拓哉投手(同)が1点差を守り抜き、5-4で逃げ切った。決勝でも霞ケ浦に8-5と打ち勝って優勝。甲子園へとつながる公式戦で2強を破ったのは初めてだった。

 金沢監督はこう言い切った。

 「二番煎じでは駄目だ。茨城にない野球をしたいと思ってやってきた。2強両方に勝たないと甲子園には行けない。もう気おくれはしない」【川崎健】=つづく

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