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チンドン繁盛記

昭和外伝/1 弟子の一日 やはり仕事は面白い /東京

 「朝6時に顔だけ塗って来て」

 仕事の伝達はいつもこんな感じだ。翻訳すると「朝6時までに顔だけチンドン用のメークをして親方の家へ来い」となる。瀧廼家五朗八(たきのやごろはち)(故人)の弟子としての1日はこうして始まる。

 頼まれたらイヤとも言わず朝4時くらいに起きて、顔に「パンケーキ」と呼ばれる舞台用化粧品メーカー・三善のファンデーションを厚塗りし、アイメークを大げさに施したら、顔がお面をかぶったようになる。その顔で、普段着でうつむいて電車に乗り小一時間。玄関チャイムを鳴らすと、何だ、親方夫婦はまだ寝ている。おかみさんに着物を着付けてもらい、髪にかんざしを挿したら、ひよっこのチンドン屋の出来上がりだ。

 前もっては絶対教えてくれない派遣先をやっと告げられ、道具(大体は「ゴロス」と呼ばれる大太鼓。女性が…

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