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<第90回選抜高校野球>
松山聖陵の野球部員らが生活する寮。食事では、白米がこんもりと盛られた丼が食卓にずらりと並ぶ。懸命にかき込み、平らげた部員が次々と炊飯器へと向かう。食事の「ノルマ」は「白米1キロ」。丼2杯分だ。全国の強豪に負けないよう、一回り大きな体になってセンバツに臨もうとしている。
きっかけは昨年11月。高知県であった四国大会の準決勝で、明徳義塾(高知)に1-3で敗れた試合だ。この大会を制し、全国の強豪が集まった明治神宮大会でも優勝した甲子園の常連校は、投手の制球力、打者のバットスイングのスピードなど、すべてが優れていた。結果こそ2点差だったが、最終回に1点を返すのがやっとの試合。「点差以上の実力差があった」。戦った選手らはそう口をそろえる。
「本気で体づくりに取り組もう」
荷川取秀明監督(36)は部員らに告げた。これまでも「白米1キロ」はあったが、実践している人はほぼいなかった。しかし明徳義塾との対戦を機に、意識は変わった。まだ短期間だが、土居豪人投手(2年)は秋から3キロ、大城優太選手(同)は4キロ体重を増やした。
さらに、大きくなった体をプレーに無駄なく生かすため、グラウンドで「ハンマー」や「置きティー」と呼ばれる練習方法で打撃に磨きもかけている。
「ハンマー」は、昨夏の甲子園を制した花咲徳栄(埼玉)の練習から取り入れたもので、タイヤに向かってハンマーを繰り返し振り下ろすことで手首や背筋を強化するものだ。
また、ポールの上に置いたボールを打つ「置きティー」では、「外野手の間を抜くような低く伸びる打球」(木田侑斗コーチ)を意識しながら球を打つ。「止まっているボールを自分が当てたいポイントで打つのでごまかしがきかない」。4番・平良倭麻選手(2年)は練習方法の効果をそう話す。
そうした体づくり、練習によって、1月中旬の打撃練習では鋭い打球が飛び交った。少しずつだが着実に努力は実を結んできている。3月23日のセンバツ開幕まであと50日。まもなく訪れる「春」に大きな花を咲かせようと、選手たちは燃えている。【中川祐一】=おわり
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