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ドイツ

排ガス、人に吸わせ実験 VWに批判、幹部辞任

独フォルクスワーゲンのロゴマーク=フォルクスワーゲンジャパン提供

メディア報道

 【ベルリン中西啓介】ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)がディーゼルエンジン車から出る排ガスを人や猿に吸わせる実験をしていたと独メディアが報じ、波紋を広げている。責任を取りVWの幹部が辞任に追い込まれた。VWでは2015年に米国での排ガス規制逃れ事件が発覚しており、相次ぐ不祥事に倫理観を問う声が高まっている。

 独誌シュピーゲル(電子版)などによると、実験を行ったのはVWやBMW、ダイムラーなどで作る研究機関で、VWが主導的役割を果たした。独国内で13年、ボランティアの被験者25人を対象に3時間にわたって排ガスを吸わせる実験を実施。14年には、米国内で猿10頭に4時間にわたって排ガスを吸わせる実験を行ったという。

 独政府のザイベルト報道官は1月30日、「猿どころか人までを対象にした実験はいかなる場合でも倫理的に正当化できない」と政府の見解を示し、ツィプリース経済・エネルギー相は「越えてはならない明確な倫理的一線(を越えた)」と厳しい言葉で非難した。

 批判の高まりを受け、VWで実験を把握していたとされるトーマス・シュテーク氏が1月30日に辞任。ミュラー会長もテレビのインタビューで「実験の事実に衝撃を受けた」として謝罪し、再発防止を約束した。

 シュテーク氏は02年から09年まで、シュレーダー、メルケル両首相の政権で独政府副報道官を務めるなど、政界と近い人物として知られる。排ガス規制逃れ事件発覚後も、独政界には自動車業界の規制に及び腰な姿勢が支配的で、今回の問題がどのような影響を及ぼすかは不明だ。

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