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センバツ三重高 白飯、おかず、愛情も大盛り 弁当屋夫婦、「特注」で支えた5年間 週6日、昼食届け /三重

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三重高の選手たちに愛情を込めた弁当を届け続ける「からあげや花」の店主、塚本昌之さん(右)と妻志保さん=松阪市光町のからあげや花で 拡大
三重高の選手たちに愛情を込めた弁当を届け続ける「からあげや花」の店主、塚本昌之さん(右)と妻志保さん=松阪市光町のからあげや花で

 <第90回記念選抜高校野球>

 センバツ切符を手にした三重高(松阪市)野球部員たちを5年間にわたって夫婦で支え続けてきた弁当屋がある。松阪市光町の「からあげや花」。店主の塚本昌之さん(48)は三重高のOBでもあり、妻志保さん(46)と共に「甲子園へ向かう選手たちの力の源になれるよう愛情を込めて作っています」と応援している。【森田采花】

 多い日で一日300食の弁当を店頭販売する傍らで、寮生の三重高野球部員約50人用に「特注弁当」を作って月曜から土曜まで連日昼食用に配達している。

 一般販売の大盛りの更に1・5倍の白飯を詰め、おかずも採算度外視で蓋(ふた)が閉まらないほど詰め込む。メニューは「飽きがこないように」と日替わりにしているが、店の看板商品のからあげは部員たちの「大好物」だ。

 6年前、塚本さんが三重高を訪ねた際、高校時代の社会科の担当教諭で野球部元監督の中田和男さん(66)から「弁当屋をやっているなら、部員においしい弁当を作ってやってほしい」と頼まれた。最初は週に1日だったが徐々に回数が増え、3年前から日曜以外は運ぶようになった。

 三重高の昼休みは午後0時40分からで、店頭販売の忙しさのピークの時間と重なる。それでも塚本さん夫妻は、部員たちの昼休みの直前に作り始める。

 塚本さんは「だってお弁当が冷めてたら、おいしくないでしょ。おいしい温度で食べてもらいたいから、どんなに忙しくても直前に作るんです」。調理する志保さんも「部員たちは自分の息子みたいなもの。食べて力をつけてほしい」と真心を込める。

 寮生の定本拓真主将(2年)は「量と味に満足している。めっちゃ力になってます」と昼休みが待ち遠しい。塚本さんは「僕たちの弁当を毎日食べて、丈夫になったという自信を持って、甲子園ではのびのびと戦ってほしい」とエールを送った。

〔三重版〕

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