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我らが少女A

/183 第5章 29=高村薫 多田和博・挿画監修

 小野ってさあ、そんなヤッケ着てバッシュ履いてたら、ほんっと、高校のころと一緒! あ、でも、ちょっと呑(の)んでる? 浅井が言い、臭う? バスケ部の呑み会だったんだ、小野はどぎまぎしながらやっと作り笑いをする。

 おまえのそれ、レンタサイクルだろ。どうしたの、こんなところで--。

 なんかゲームにも飽きたし、花火も中止だし、やることないからなんとなく栂野の家の辺りまで出てきただけ。とくに理由はないけど、不思議に足が向くんだなあ。そしたら、お巡りに捕まって交番で説教食らって、いまはその帰り。あ、そういえばおまえ、運動神経いいのに、ぷよぷよ、下手だったよな、アハハ、いやいいんだ、こっちの話。くそ、警察の低能ども--。あ、警察で思いだした、おまえの駅を利用するあの刑事が--。

 その言葉の続きは浅井の口の奥でくぐもり、小野の耳には聞き取れなかった。それから、以前多磨駅に現れた…

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