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岩本公水/永井裕子=専門編集委員・川崎浩

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岩本公水 元気だから悲しい歌

 大衆歌謡は「ヒットしてナンボ」「話題があってナンボ」という絶対価値が厳然として存在する。一方で「うまい歌が聴きたい」という客の絶対欲が存在するのも事実。この二つの価値を同時に持つ歌手は少ない。岩本公水は、後の「うまい」価値が大きい歌手である。「うまい」の説明はむつかしいが、「いつの間にか歌唱に引き込まれている」というタイプだろうか。「なぜか涙がにじんでしまう」詩文や「味は濃くないが、だから、もう一杯欲しくなる」お酒に似ている。

 最新作「雪の絶唱」(キング)は詞・いとう彩、曲・岡千秋の力のこもった情念演歌。岩本は「私、今元気なんです。だから『つらくて悲しい女の歌』を思い切り歌える」と作家陣に望んだという。ドロドロしない、キレのいいさわやかな辛口である。

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