メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

我らが少女A

/184 第5章 30=高村薫 多田和博・挿画監修

 小野は、浅井忍との遭遇のせいで中途半端に酔いが醒(さ)めてしまった身体に、予期せぬ物思いを入り込ませたまま、こうしていまごろまだ昔の出来事の周りをうろうろしている自分は、結局確信犯なのだと考えてみる。優子には、気の置けない男ばかりの酒宴で騒ぐのもこれが最後だ、独身最後の痛飲だと豪語して今夜は出てきたのに、結果的に思ったほど呑(の)めず、前後不覚にもならずに俺はここで何をしている--?

 そしてそう思う端から、小野は自宅まで二百メートルの路傍でいまもまた野川公園の方向へ眼(め)を凝らし…

この記事は有料記事です。

残り698文字(全文942文字)

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 西川貴教 登美丘高校「HOT LIMIT」動画に喜びも「もっと早かったら…」とボヤキ
  2. 寝屋川中1殺害 母親証人尋問「天真らんまんな優しい子」
  3. ことば 寝屋川中1男女殺害事件
  4. 札幌の爆発、不動産店で「消臭スプレー100缶ガス抜き」 現場検証始まる
  5. ORICON NEWS 写真にしか見えない“鉛筆画” 作者が語る魅力「複製できない、消しゴムで消せる儚さ」

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです