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陸自ヘリ墜落

飛行前に主回転翼の部品交換 整備に問題か

墜落現場の東側の畑に残る陸自ヘリコプターのものと見られる部品=佐賀県神埼市で2018年2月6日午前8時半、徳野仁子撮影

 佐賀県神埼(かんざき)市の民家に陸上自衛隊のAH64D戦闘ヘリコプターが墜落した事故で、防衛省は6日、飛行前の整備で同機のメインローター(主回転翼)の接続部を交換していたことを明らかにした。主回転翼が外れた状態で落下したという目撃証言があり、事故は整備不良が原因だった可能性がある。また、同機が墜落の5分前に管制官と交信していたことも判明。その後にトラブルが発生したとみられ、陸自の事故調査委員会が原因を調べている。

 防衛省によると、事故機は50時間飛行するたびに受ける定期整備後の点検飛行中に墜落した。整備ではローターの4枚の翼と回転軸をつなぐ「メインローターヘッド」という部品を交換したという。この部品は整備規定で1750時間の飛行ごとに交換が義務づけられており、陸自が保有する13機の同型機のうち、交換は3機目だった。

交換されたメインローターヘッド

 墜落の目撃者は、毎日新聞の取材に「上空に機体を見つけた時は既にメインローターが外れた状態で、機体が機首から落ちていった」と証言している。部品交換と事故の関係について、小野寺五典防衛相は6日の閣議後の記者会見で「分析をしている最中だ」と述べるにとどめた。

 事故機は5日午後4時36分に目達原(めたばる)駐屯地(佐賀県吉野ケ里町)を離陸。管制官と最後に交信した同38分には、異常を示すようなやり取りはなかったという。その後、同43分に駐屯地の管制塔から機体が機首から落下するのが目視で確認され、管制官が通信で呼びかけたが、応答はなかった。

 墜落現場は駐屯地から南西に約6キロの場所で、周辺には広範囲にわたって部品が散乱し、陸自が回収を進めている。事故機には暗視装置などの3カ所に微量の放射性物質が使用されていたが、防衛省の調査では異常を示す数値は計測されていないという。

墜落した陸自ヘリの飛行経路のイメージ

 一方、安倍晋三首相は6日午前の衆院予算委員会で「国民の命と平和な暮らしを守るべき自衛隊が住民の方々の安全を脅かし、多大な被害を生じさせたことは誠に遺憾だ。心よりおわび、見舞いを申し上げる」と陳謝した。【前谷宏、秋山信一】

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