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大衆音楽月評

ホットな音楽家は間違いやすい=専門編集委員・川崎浩

 1月のトピックは「小室哲哉引退宣言」にとどめを刺す。小室は公式サイトの2018年1月19日付で「引退表明」した。理由となった週刊誌「不倫疑惑報道」にからみ「報道はこれでいいのか」など大衆メディア論を中心にした議論が一気に噴き出したが、彼の「音楽」について触れられないまま論議は進んだ気がする。

 小室は、1980年代後期に展開したしゃれたポップスが相応に耳目を集めたが、91年からエイベックスと組んで生み出したダンス音楽こそが「プロデューサー・小室哲哉」の名を世に知らしめることになる。それは後に“小室サウンド”と呼ばれる。変則的なコード進行と抑揚のないメロディー、単純なリズムパターンの反復はクールだが、安室奈美恵や華原朋美といった女性歌手の悲鳴のような発声と重なると、どこかホットな情念が感じられた。この音楽は、90年代半ばには、小室の名を高額納税者番付に載せるほど大衆に受け入れられたのだ。

 00年代に入るころブームは終息する。小室はうまく転身できず、離婚や詐欺事件などいたずらにスキャンダ…

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