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第103回全国高校野球選手権

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ミレニアムの球児たち

センバツ90/10 聖光学院・2年 衛藤慎也投手 エース、肘痛越え成長

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=渡部直樹撮影 拡大
=渡部直樹撮影

 <第90回記念選抜高校野球>

 投手を始めたのは、高校に進学してからだという。中学までは捕手。入学して早々、肩の強さを買われて横山博英部長から投手転向を打診された。「うれしかったですね」。その喜びはエースに成長した今、さらに大きくなっている。

 昨秋の東北大会は初戦の2回戦で仙台南(宮城)を相手に7回4安打無失点。チームは七回コールド勝ちし、これで自身も波に乗った。花巻東との決勝は被安打11、4失点(自責点は2)完投した。一度もリードを許さず、初優勝の原動力になった。

 連続出場を戦後最長の11年に伸ばした昨夏の甲子園では、1学年上の斎藤、堀田の両右腕がベンチ入りした。縦のスライダーは斎藤から、チェンジアップは堀田から伝授されたという。そして「(斎藤)郁也さんのように堂々とピッチングをしたい」と意気込む。

 ただし、投手人生は順風満帆とは言えなかった。1年秋に右肘を疲労骨折して以降、同じ箇所を繰り返して痛めた。昨年7月には手術を受けた。右肘の亀裂が痛みの原因だったことからボルトを埋め込んだ。

 東北大会は復帰から2カ月足らずで迎えた。「投げられているのは奇跡。こんなに気持ち良く投げられることはこれまでなかった」。連日、チューブを使ったトレーニングで肘の内部を鍛えて再発防止にも努め、堂々たる投球につなげた。

 好きな言葉は「瞬間燃焼」。センバツも一瞬一瞬を全力で投げ抜く覚悟はできている。【村田隆和】=つづく

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