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飯塚事件

弁護側、特別抗告へ 福岡高裁が再審棄却

 福岡県飯塚市で1992年、女児2人(いずれも当時7歳)が殺害された「飯塚事件」で殺人罪などに問われ、2008年に死刑が執行された久間三千年(くま・みちとし)・元死刑囚(執行時70歳)の再審請求即時抗告審で、福岡高裁(岡田信(まこと)裁判長)は6日、請求を棄却した福岡地裁決定(14年3月)を支持し、弁護側の即時抗告を棄却した。死刑執行後に再審開始決定が出た例はなく、福岡高裁の判断が注目されていた。弁護側は決定を不服として最高裁に特別抗告する方針。

     即時抗告審では、女児の遺留品発見現場で久間元死刑囚の車と同じ特徴の車を見たとする目撃証言の信用性が大きな争点だった。弁護側は目撃状況の再現実験などから警察官による証言の誘導があったと主張。しかし、決定は「再現実験は被験者の走行経験などの点で同一条件ではない」と退けたうえで、当初の証言が警察官による誘導が可能な時期よりも前だったとして証言の信用性を認めた。

     また、女児の遺体から採取された血液のDNA型鑑定で「久間元死刑囚の型とは違う真犯人の型が検出された」とする弁護側の主張は退けた。久間元死刑囚と同じ型が出たとする血液型鑑定を「非科学的だ」と批判する弁護側の主張も退けた。

     そのうえで、女児の衣服に付いていた繊維片が久間元死刑囚の車に使われていたものの可能性が高い▽久間元死刑囚の車に女児の1人と同じDNA型と血液型の血痕があった▽アリバイが成立しない--などと指摘。これらの状況証拠について「いずれも単独では犯人と断定できないが、久間元死刑囚が犯人であることが重層的に絞り込まれている」としたうえで「久間元死刑囚が犯人であることは合理的疑いを超えた高度な立証がされている」と結論付けた。【平川昌範、吉住遊】

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