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新テスト

複数回検討 「24年度以降」実現には課題も

 林芳正文部科学相は6日の衆院予算委員会で、大学入試センター試験に代えて2020年度に始める大学入学共通テストの年複数回実施について「24年度以降の実現可能性について検討を進めたい」と答弁した。年複数回実施は中央教育審議会(中教審)が14年の答申に盛り込んだが、文科省が当面見送ることを決めた経緯があり、実現に向けた課題は多い。

     中教審は答申で「一発勝負」「1点刻み」などの批判があるセンター試験を廃止し、新テストを年複数回実施することを提言した。これを受けて文科省の専門家会議で可否を検討したが16年3月、20年度の実施を見送った。昨年7月に公表した新テストの実施方針には「24年度以降の実現可能性を検討する」とだけ盛り込んだ。24年度は次期学習指導要領で3年間学んだ高校生が初めて受けるテストとなる。

     最も大きな課題は実施時期だ。現行のセンター試験の1月中旬より時期を前倒しすれば、高校3年の授業が消化できなくなる。逆に1月中旬以降は私立大の入試や国立大の2次試験が控えており、大学側との調整が必要になる。テストの回数が増えれば高校生の負担増につながるとの指摘もある。

     作成や点検に2年を要する問題の質や、記述式問題の導入で複雑になる採点の公平性を保てるかどうかの懸念もある。文科省は採点の効率化などのためパソコンを使ったテスト方式を検討しており、複数回実施にはこの方式の導入が欠かせないとみている。しかし、50万人規模が一斉に受けられるかなどの課題もあり、実現できるかは不透明だ。【伊澤拓也】

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