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シネマの週末・この1本

blank13 抑えた演出が光る

 1人の人間が外部に見せる顔はさまざまだ。ある人にとっては仏のような人物が、別の人にとっては疫病神だったりもする。そんな人間の複雑な特性を、初の長編映画監督に挑んだ斎藤工が思い切った演出であぶり出した。

 コウジ(高橋一生)と兄ヨシユキ(斎藤工)は、13年間音信不通だった父の雅人(リリー・フランキー)が末期の胃がんで入院中だと知る。ギャンブル好きの父は2人が幼い頃、多額の借金を抱えて家を出て行った。必死に働いて息子たちを育てた母の洋子(神野三鈴)とヨシユキは見舞いに行かないが、コウジだけは父の元を訪れる。

 家族の間においても、雅人に対する思いは違う。家出した時、既に思春期を迎えていたヨシユキはどうしても父を許せないが、一緒にキャッチボールをしたり甲子園に行ったりした思い出を残すコウジには父への愛着がある。こうした微妙な感情の機微をセリフではなく、高橋と斎藤の繊細な表情で表した。

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