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フィギュアスケーター、引退後もタレントとして重宝される理由

情報提供:ORICON NEWS

泣き虫・号泣キャラとしてバラエティで活躍している織田信成 (C)ORICON NewS inc.
 ついに開幕する平昌冬季五輪。ケガから復帰した羽生結弦選手の連続金メダルへの期待も高まるなど、やはり日本人が最も注目するのはフィギュアスケートだろう。実際、フィギュア好きの日本人は多く、フィギュアOG・OBで言えば、“国民的妹”だった浅田真央やバラエティ番組のMCまで務める村上佳菜子、“泣き虫キャラ”を確立した織田信成、“イナバウアー”の荒川静香など、元フィギュアスケート選手のテレビでの需要も年々増えており、その活躍ぶりは目を見張るばかりだ。

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◆伊藤みどりから現在の羽生人気まで 愛され続けるフィギュアスケーターたち

 今回の平昌五輪の男子フィギュアスケート代表・宇野昌磨選手は、「2018年期待の新成人ランキング」(オリコン調べ)で堂々の1位に輝いている。もはや日本ではフィギュアスケーターは“期待が持てる若者”の代格表にまでなっているのである。好感度においても、たとえば長年にわたってフィギュア界をリードし、日本国民全員に「真央ちゃん」と親しまれ、昨年惜しくも引退した浅田真央はぶっちぎりの高さを誇る。

 その浅田の“妹分”村上佳菜子にしても、『メレンゲの気持ち』(日本テレビ系)のMCに抜擢され、はつらつとした司会進行ぶりが好評。また、2006年のトリノ五輪で日本フィギュア初の金メダルを獲得した荒川静香や、2010年バンクーバー五輪銅メダリストの高橋大輔もアイスショーやCM、解説者で安定した活躍を見せているし、織田信成にいたってはなぜか泣き虫・号泣キャラでオチさえ取っている。

 もちろん、伊藤みどりや渡辺絵美などの先駆者たちもまだまだ健在であり、多種多様なキャラと層の厚さで、いわばテレビ界では「フィギュアスケート選手枠」が確立されているのである。

◆一般人から最も“遠い”スポーツ ジャンプ技術と両輪の“芸術点”はテレビでも重宝

 なぜ、日本人はこれほどまでにフィギュアスケートが好きなのだろうか? フィギュアはほとんど学校の部活動にもなく、一般人にとってはなじみが薄い。気軽に挑戦することができない“遠い”スポーツであり、さらに芸術性も高いことから、どこか“憧れ”の対象であるのかもしれない。

 実際、フィギュアスケートの採点は「技術点」と「演技構成点」で構成され、「スケーティング技術」「技のつなぎ」「演技力」「振り付け」「音楽の解釈」の5項目で評価されるため、ジャンプが優れているだけでもダメだし、芸術性が高いだけでも微妙だ。そうしたフィギュアならではの採点の難しさも、観る者の面白さにつながっているのではないだろうか。

 さらに多くの選手が幼少期から練習をはじめるため、五輪に出場するまでの成長ぶりをわが子のように見守ることになり、感情移入していくうちに遠いはずのフィギュアとの距離もだんだんと縮まっていくのだろう。また、フィギュアスケートは、歌舞伎役者のように立ち居振る舞いや所作が美しく、観る者もつい魅せられてしまうところがある。昨年、羽生選手が見せた「羽生脱ぎ」(口でジャージの襟を噛んで押さえ、片手でファスナーを降ろしてジャージを脱ぐ)などは、わずか5秒ばかりのしぐさながら、SNSでは「セクシーすぎる!」、「どれだけ人を魅せる人なんだ!」などとざわつかせた。そうした身のこなしも、やはり常日頃から身体の動きの美しさに気を配る“特別な人間”だからこそ、可能な技なのだろう。

◆選手として“魅せて”きた人が見せるギャップに親近感 氷上を離れても人々を魅了

 その一方で、織田信成は“泣き虫”キャラで人間らしさを見せ、村上佳菜子は“氷上のあやや”と呼ばれた可憐な姿からは想像もつかない、“ゴリラの物マネ”を平気で披露する。そうした“ギャップ感”や親しみやすさが視聴者にも愛され、今やバラエティ番組でブレイクしている要因となっているのかもしれない。

 そもそも人間を魅了するスポーツを、子どものころから猛特訓してきている人たちなのである。優れた容姿や身のこなし、さらにそのギャップ感などがうまくハマれば、バラエティ番組で人気が出るのも当然のことなのかもしれない。現役選手たちの五輪での活躍も楽しみたいが、長く愛されるタレントとしても、フィギュアスケート選手たちの今後の活躍に期待したいものである。

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