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第94回センバツ高校野球

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強者に勝て

’18センバツ下関国際 第1部/3 「らしい野球」に手応え /山口

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3年生の穴を埋める成長をみせる鶴田投手(手前)ら 拡大
3年生の穴を埋める成長をみせる鶴田投手(手前)ら

 <第90回記念選抜高校野球>

 関東一(東京)に大きな刺激を受けてから約1週間後の昨年9月9日、下関国際は再び全国レベルの相手と向き合った。その夏の甲子園準優勝の広陵(広島)。4-5で負けはしたが、最後まで食い下がり善戦できたことに、選手たちは自信を深めた。

 3年が抜けて不安があったポジションでは、遊撃から一塁に転向した佐本快選手(1年)や、右翼を守る西山勇輝選手(2年)らが頭角を現し始め、昨夏から主力を務める浜松晴天(そら)主将(同)や鶴田克樹投手(同)は「下級生のミスをどうカバーするか」を意識するように変化した。

 同22日に始まった秋の中国地区大会県予選では、2回戦から3連続コールド勝ちでライバルを圧倒。準決勝の早鞆戦は2点適時打の浜松主将らの活躍もあり3-1で快勝した。

 決勝の高川学園戦は序盤から一進一退のシーソーゲーム。しかし、関東一との合同練習などで「全国レベルを直に体験できた」(甲山達也選手)ナインは、終盤八回裏に3点を失い、5-6と逆転された場面でも落ち着きを失わなかった。九回表、7番・木村大輝選手(1年)らの連打で同点とすると、2死満塁で打席に入った9番・佐本選手の冷静な一振りで再び勝ち越し。夏の山口大会に続いて県の頂点に立った。

 夏の甲子園に出場したチームは、出塁してもアウトを献上するバントを選ばず、ヒッティングで相手にプレッシャーをかけることを好んだ。新チームもそのスタイルを引き継ぎ、県予選6試合で送りバントは僅か5回。俊足の西山、木村両選手はじめ走塁技術を磨き、内野ゴロでも進塁できる自信があったからだ。

 チームの勢いは、広島県で開幕した中国地区大会でも止まらない。益田東(広島)との1回戦を4-1で突破すると、準々決勝の開星(島根)、準決勝の尾道(広島)はコールドで降した。県予選で自身最速の141キロを記録した鶴田投手は好調を維持して準決勝まで3試合連続で完投。チームもここまで失策1と堅い守備を見せ、浜松主将は「自分たちの野球ができていた」と振り返る。順調に決勝へ駒を進めたチームは、甲子園初戦敗退後の目標だった中国地区大会優勝まで、あと一歩のところまで来た。

〔山口版〕

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