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巨大溶岩ドーム

鹿児島沖で確認 世界最大級直径10キロ

鬼界カルデラの位置
探査結果を基に作成された鬼界カルデラの地形図(中央部分が溶岩ドーム)=神戸大海洋底探査センター提供
鬼界カルデラで確認された溶岩ドーム(中央の部分)の断面図=神戸大海洋底探査センター提供

 神戸大海洋底探査センターは9日、鹿児島県・薩摩半島の南約50キロにある海底火山「鬼界カルデラ」(直径20キロ)に、世界最大級の溶岩ドーム(直径10キロ、高さ600メートル、体積32立方キロ超)を確認したと発表した。採取した岩石などから、巨大カルデラ噴火を起こす大規模なマグマだまりが成長している可能性があるとしている。

海底火山「鬼界カルデラ」に

 論文が同日、英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」(電子版)に掲載された。

 鬼界カルデラは南九州の縄文文化を消失させたとされる約7300年前の噴火で形成されたくぼ地。同センターは昨年10月までの2年間に3回、同大大学院の練習船「深江丸」を用いてカルデラ内部の海底を調査し、その中にドーム状の地形があることを確認していた。

 今回は、この地形から採取した岩石を分析し、鬼界カルデラ形成時の噴出物とは化学的特性が異なることが判明。周辺の断層の調査で、内部が盛り上がったためにできたゆがみを発見した。その結果、この地形が鬼界カルデラ形成以降の噴出でできた溶岩ドームで、少なくとも体積は32立方キロと結論付けた。

 ドームの上部では、熱水が噴出して煙のようにたなびく「熱水プルーム」も既に確認されており、直下で活発な火山活動が続いていると推測している。

 同センターによると、体積40立方キロ以上のマグマを噴出する巨大カルデラ噴火は、日本列島で過去12万年間に10回発生。鬼界カルデラの噴火が最後とされている。センター長の巽好幸教授(マグマ学)は「日本列島で巨大カルデラ噴火が起きる確率は今後100年間に1%だが、最悪の場合、約1億人の犠牲者が出るとされる」と話し、噴火予測に向けてマグマだまりの可視化をめざす考えを示した。【松本杏】

ジャニーズ滝沢秀明さんも貢献

 鬼界カルデラ内に世界最大級の溶岩ドームを確認したとする神戸大海洋底探査センターの論文の著者17人の中に、タレントの滝沢秀明さん(35)も名を連ねた。

 同センターによると、溶岩ドームの一番高い場所は水深約20メートル。滝沢さんは昨秋、NHKの番組のロケでこの部分に潜って岩石を採取し、今回の研究の分析に使われた。巽教授は「非常に重要な役割を果たされた」と話した。【松本杏】

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