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川本三郎・評 『記憶の海辺 一つの同時代史』=池内紀・著

 (青土社・2592円)

平易洒脱に飄々と、来し方を辿る

 池内紀さんには一日が四十八時間あるのではと思ってしまう。それほど凄(すご)い仕事量で圧倒される。ドイツ文学者としてカフカを全訳し、ゲーテの『ファウスト』にも挑む。文芸評論家として、エッセイストとして著作は数え切れないほどある。

 仕事の合い間には日本各地を旅し、温泉をめぐり、町を歩く。軽妙な絵も描く。六十代なかばまでは山登りもしていた。

 天性の自由人といえようか。権威や肩書とは無縁な生き方。五十五歳の時に自ら進んで東大教授を辞めてしま…

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