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石牟礼道子さん死去

水俣病の惨禍、世に 近代、人とは問う(その1)

 「極限状況を超えて光芒(こうぼう)を放つ人間の美しさと、企業の論理とやらに寄生する者との、あざやかな対比をわたくしたちはみることができるのである」(「苦海浄土(くがいじょうど)」より)。作家の石牟礼道子さんは水俣病被害者の惨苦に寄り添い、人間のあり方を世に問い続け10日、90歳の生涯を閉じた。支援を受けた被害者や、活動をともにした人々は深い哀悼をささげた。【笠井光俊、福岡賢正】

 石牟礼さんの長男、道生さん(69)によると、容体が急変したのは10日午前1時半過ぎ。ホテルに待機していた石牟礼さんの妹妙子さん(78)を呼び、臨終に立ち会った。道生さんは「安らかに旅立ちました」と話す。

 石牟礼さんらの支援を受け、1969年に原因企業「チッソ」に賠償を求め提訴した水俣病第1次訴訟の原告で、認定患者の坂本フジエさん(92)=熊本県水俣市=は当時をしのび、感謝する。「裁判を起こす前、石牟礼さんが患者の家を一生懸命回っていたのを思い出す。私たちの味方になってくれて、うれしかった。口数の多い人ではなかったがいつも『水俣にこんなすごい人がいるんだ』と思いながらみていた。患者みんながお世話に…

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