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松尾貴史のちょっと違和感

木の樽寿命150年 軍事より伝統の技にほしい予算

=松尾貴史さん作

 瀬戸内海は小豆島と直島に行ってきた。旅番組の撮影で、「島で飲む」というシンプルなテーマの番組なのだが、明るいうちから飲み歩くわけにはいかないので、いや飲んでもよいのだが、せっかくだからそこかしこを徘徊(はいかい)してみることになった。

 老舗の醤油(しょうゆ)蔵、ヤマロク醤油の若社長は、おそらく5代目だという。おそらくというのは、それより前はさかのぼろうにも記録がないのだとか。彼の語るところによると、全国の醤油蔵の99%が金属製のタンクでの製法に切り替えてしまっているが、ここでは昔ながらの大きな木の樽(たる)で醤油を造っている。身の丈よりも高く、幅も直径が180センチほどもあろうかという大きな樽で、その樽全体や周辺に繁殖した菌によって醤油が育てられるのだという。

 この大きな樽を作ることができる職人が2020年に廃業予定だとかで、「ならば」と弟子入りし、大きな樽…

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