メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

SUNDAY LIBRARY

小林 聡美・評『猫のほそ道』『アルケミスト』

「本当に望むもの」を求めて命がけの旅に出た猫と少年

◆『猫のほそ道』嵐山光三郎・著(小学館文庫/税別770円)

◆『アルケミスト』パウロ・コエーリョ/著 山川紘矢、山川亜希子/訳(角川文庫/税別552円)

 こう寒い日が続くと、暖かい海辺に思いっきり体を緩めて横たわりたいなあ、と旅行会社のパンフレットを眺めてはため息をつく。大人として、勤労するのはあたり前のことなのだが、ときどきご褒美と称して、そんな旅に出かけたくなる。今のご時世、時々不意打ちで不穏な事件に巻き込まれたりすることもあるけれど、あらかた無事に家に帰ることができる。しかし、旅とは本来、命がけのものであり、海辺でダラダラしたい、などという生っちょろい気分でするようなものではないのだった。

 旅には目的がある。『猫のほそ道』(嵐山光三郎)の主人公ノラの場合、飼い主と共に隣町へ引っ越す時に、…

この記事は有料記事です。

残り1169文字(全文1544文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 勝間和代さんパートナーシップ解消 LGBT活動家の増原裕子さんと

  2. 富山・朝日町教委、竹田恒泰氏講演中止 「教育勅語広める」授業に批判

  3. 安倍政権で費用2倍「桜を見る会」は税金で何をしているのか

  4. 自衛官2人、10分居眠りで停職 弾薬庫の警備中 兵庫・伊丹

  5. 飯塚元院長を12日にも書類送検 運転処罰法違反容疑 池袋母子死亡

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです