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第94回センバツ高校野球

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’18センバツ由利工 届けエール/2 元野球部後援会長・須田精一さん 練習環境整備に尽力 /秋田

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長年、由利工野球部を支えてきた須田精一さん=由利本荘市で 拡大
長年、由利工野球部を支えてきた須田精一さん=由利本荘市で

 <第90回選抜高校野球>

卒業生は貴重な人材

 由利工業高校(由利本荘市)から南へ約6キロの西目地区に、1962年創立の同校より7年早く誕生した同名の電子部品製造会社「由利工業」がある。会長を務める須田精一さん(76)は、2015年まで選手を物心両面で支えた「硬式野球部後援会」の会長として奔走した。これまでの選手たちの活躍ぶりを記録した会報紙「Y球便」を机上に広げ、「今の野球部は力をつけた」と感慨深げに語る。

 77年、社長に就任すると、毎年のように同校の卒業生を受け入れた。「由利工の卒業生はあいさつや掃除にも積極的で、わが社にとって貴重な人材」と太鼓判を押す。87年、当時野球部を率いていた明治大出身の故斎藤茂樹監督(03年に51歳で死去)との縁に加え、地域社会への恩返しにと、後援会を設立した。

 元々、大の野球好き。自ら由利工のグラウンドに出向き、部員に「頑張れよ」と声をかけてきた。新年度が始まると、新入部員一人一人の体格や身体能力を把握し、医療機関での健康チェックを後押しした。

 後援会では、練習環境の整備に力を注いだ。グラウンド脇にある部室の改修や照明の整備などの資金援助をした。練習試合で同校を訪れた他校の選手たちがゆっくり座れるようにシートも改修した。

 「地域に愛される由工」を目指して、あいさつやボランティア活動に、積極的に取り組んできた部員の地道な努力が、初のセンバツ切符を招いたと確信する。「21世紀枠として正しく評価されてよかった。これを機会に、地元に残る若い人たちが増えてほしい」と地域の活性化を願う。

 後援会は解散したが、今もチームへの支援は続けている。出場決定後、同窓会や野球部OB会などがつくった募金実行委員会では、顧問に就いた。

 「甲子園のスタンドでゆっくり観戦したい」と、今から春を楽しみにしている。【川口峻】=つづく

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