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仮想通貨流出

闇ウェブ経由で露の業者へ

闇ウェブ上に犯人が開設したとみられる「取引所」の画面=東京都内で9日午後8時ごろ、岡礼子撮影

 仮想通貨交換業者コインチェックから約580億円相当の仮想通貨「NEM(ネム)」が流出した問題で、21億円相当(流出時のレートで換算)のネムが「ダーク(闇)ウェブ」と呼ばれる匿名性の高いサイトで取引され、一部がロシアの会社が運営しているとされる「Yobit(ヨービット)」など海外の交換業者に送られていることが明らかになった。犯人側が他の仮想通貨や法定通貨と交換して資金洗浄を図っている可能性がある。警視庁はこうしたネムの動きを把握しており、不正アクセス禁止法違反容疑で捜査している。

 情報セキュリティーの専門家によると、ネムを闇ウェブで取引する動きは、今月8日に始まった。13日午後5時現在で約1590回の取引があり、約21億円相当(1928万ゼム=ネムの取引単位、現在のレートで約11億5600万円)がビットコインなど他の仮想通貨に交換された可能性がある。9日時点で闇ウェブで取引されたネムは約5億円相当だったため、犯人側はこの数日間に闇ウェブでの取引を活発化させている。

 犯人側との取引の「参加者」は、流出したネムの動きを監視している国際組織「ネム財団」や捜査当局の追跡から逃れるため、取引のたびに新たな口座を作っているという。流出ネムはこうした口座から、ヨービットに送金されたことが取引記録から確認された。

 ヨービットは口座開設時の本人確認がないなど匿名性が高い交換業者で、数多くの仮想通貨を取り扱っていることで知られている。他の仮想通貨などと交換されるとネムの回収が一層困難になる恐れがある。サイバーセキュリティーコンサルタントの杉浦隆幸氏は「ほぼ身元が特定されずに他の通貨に交換できるので、ヨービットが選ばれたのではないか」と話している。

 警視庁は、複数の人物が犯人側との取引に応じたのを確認し、このうち日本人男性から任意で事情を聴いた。捜査関係者によると、男性は「興味本位で交換した」という趣旨の説明をしているという。

 闇ウェブは通信元を隠す「Tor(トーア)」などの匿名化ソフトを使わなければ接続できないサイト。違法薬物や銃器、コンピューターウイルスなどが取引され、犯罪の温床と指摘されている。【岡礼子、安藤いく子】

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