連載

京の舞台・万華鏡

毎日新聞デジタルの「京の舞台・万華鏡」ページです。最新のニュース、記事をまとめています。

連載一覧

京の舞台・万華鏡

桂米団治「天王寺詣り」 うっかりだが純真な男 1月28日、府立文化芸術会館 /京都

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷

 桂米団治が1月28日、京都ミューズ主催の独演会(府立文化芸術会館)で3席を口演。めったに手掛けず京都では初演という「天王寺詣(まい)り」が目を引いた。

 そそっかしい男がご隠居さんの案内で、死んだ愛犬クロの菩提(ぼだい)を弔う引導鐘を突いてもらおうとお彼岸の天王寺詣りに訪れる--。言わずと知れた笑福亭のお家芸だが、ひと味違った作風に仕上げたのが光る。

 例えば立て板を流すようなしゃべりで天王寺の境内を案内するくだり。古代キリスト教伝播説に触れ、聖徳太子ゆかりの太秦(うずまさ)は「イエス・メシア」の転化、といった説を披露したのは、いかにも古代史好きの米団治らしい演出。笑いを誘う効果はなかったが、独自の視点で観客を「米団治の世界」にいざなう工夫は面白い。

この記事は有料記事です。

残り580文字(全文908文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集