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第94回センバツ高校野球

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センバツ・おかやま山陽 父の校歌甲子園で 作詞者の息子、原田英樹さん /岡山

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 <第90回記念選抜高校野球>

 第90回記念選抜高校野球大会に出場するおかやま山陽の校歌を作詞した故原田進さんの一人息子で、医学博士の英樹さん(79)=岡山市北区=は、センバツ開幕を心待ちにしている。父は戦時中に出征先で亡くなり、息子の顔を一度も見ることがなかった。「天国にいる父親に、甲子園で流れる校歌を聞かせたい」と望んでいる。

 英樹さんによると、進さんは、おかやま山陽を1924(大正13)年に女学校として創立した林市(りんいち)さんの長男。当時の校名は生石(おんじ)高等女学校で、進さんもそこで教べんを執った。その傍ら歌人としても活躍し、校歌も作詞した。

 一方、37年に日中戦争へ突入すると、進さんは召集されて中国へ出征した。英樹さんはその後に生まれたが、進さんは一度も会えぬまま39年に中国・漢口の病院で病死した。

 英樹さんは母親や祖父母の手で育てられた。友人宅で家庭に父親がいる光景を目にすると、「心にポッカリと穴が開いている感じがした」と振り返る。医師になって病院の外科医として長年働き、退職。今は健康診断の部門で働いている。

 おかやま山陽のセンバツ出場が決まると、父の仏前に報告した。「父の思い出がないだけに、父が残した校歌への思いは深い。チームには甲子園で1勝を挙げ、校歌を歌ってほしい」【益川量平】

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