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第94回センバツ高校野球

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挑戦の春

18センバツ高知 第2部 支える人々/上 選手に寄り添い鍛える /高知

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高知の西村雅仁コーチ=高知市尾立の同校グラウンドで、岩間理紀撮影 拡大
高知の西村雅仁コーチ=高知市尾立の同校グラウンドで、岩間理紀撮影

 <第90回選抜高校野球>

 春の大舞台に向け、日々練習に汗を流す高知ナイン。グラウンドの内外で、部員たちを支える人々を3回にわたって紹介する。第1回は、選手たちを鍛え、寄り添う3人のコーチだ。【岩間理紀】

西村雅仁コーチ(37)

 今年で14年目になるコーチ陣のまとめ役。グラウンドでは時に厳しく声も飛ばすが、その「頼れる背中」は選手たちが見習うお手本だ。

 自身も同高でマスクをかぶり、3年時には主将を務めた。指導では選手たちに「グラウンドとグラウンド以外の部分は、別ではない」と語り掛ける。野球も学校生活や私生活も「全てはリンクしている。おろそかにしてはいけない」と。

 忘れられない思い出がある。コーチとして2005年に初めて甲子園の土を踏んだ時、甲子園練習のノックで島田達二監督(45)から「お前が打て」とバットを差し出された。自身も憧れ目指したが、届かなかった夢舞台。「涙が出そうになった」と振り返る。

 春に向け、「イニングの合間だけでなく、何度でも校歌を歌えるように」。ノックを打つ手に力がこもる。

 社会教諭

勝賀瀬(しょうがせ)拓志コーチ(30)

高知の勝賀瀬拓志コーチ=高知市尾立の同校グラウンドで、岩間理紀撮影 拡大
高知の勝賀瀬拓志コーチ=高知市尾立の同校グラウンドで、岩間理紀撮影

 一方的な指導ではなく、「さっきの打撃、何を意識した?」「どう感じている?」。選手たちに問い掛ける言葉を大事にし、寮「登龍館」の舎監としても成長を見守る。妻裕子さん(30)と昨年9月に生まれた長女栞子ちゃんとともに、部員29人と同じ屋根の下で暮らし、時に寮には同級生が集まり、深夜まで熱心に研究を重ねる。

 センバツに向けて「選手たちには一つでも多く勝ってほしい」。その思いとともに「ここまで取り組んできたことを、甲子園でやってほしい」と話す。

 自身は、島田監督が就任した時の1期生。4番としてチームをけん引した。2005年夏に県優勝校の出場辞退もあり甲子園の土を踏むも全力を発揮できず、「彼らには力を出し切れるようにしてあげたい」。思いに裏打ちされた指導を受け、選手たちは飛躍を誓う。 国語教諭

秦泉寺力仁(じんぜんじりきひと)コーチ(29)

高知の秦泉寺勝仁コーチ=高知市尾立の同校グラウンドで、岩間理紀撮影 拡大
高知の秦泉寺勝仁コーチ=高知市尾立の同校グラウンドで、岩間理紀撮影

 「いつか母校に恩返しができたら」と高校時代から思いを抱き、大学卒業後に教師として戻って来た。練習では守備や走塁などの技術だけではなく、選手たちが野球に取り組む姿勢を大切にし、問い掛ける。

 高校時代は内野手として活躍。3年時の2006年夏の高知大会1回戦では、ライバル・明徳義塾と激突した。試合は敗れたが「悔いはない。やりきれた」。当時のメンバーは現在も互いに支えあい、グラウンドの内外で一緒にチームに寄り添っている。

 選手を指導する上でもっとも大切にするのは「選手たちが自分で判断して、自分で考えること」。「実際の試合でコーチはグラウンドに入ることができない。だからこそ」。「どうよ」と語り掛ける選手との会話を切り口に、思いや考えに熱心に耳を傾ける。

 国語教諭

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