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90回センバツ智弁学園 支える人たち/5 監督夫人の学園職員 小坂恵美さん(39)=五條市 /奈良

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智弁学園の小坂将商監督を支える妻の恵美さん=奈良県五條市の同校で、佐藤英里奈撮影 拡大
智弁学園の小坂将商監督を支える妻の恵美さん=奈良県五條市の同校で、佐藤英里奈撮影

母のように選手と交流

 「万全な状態で、いつも通りのワクワクした気持ちで一生懸命に頑張ってほしい」。「野球一筋」の小坂将商監督を妻として支え、選手たちにも母親のような温かいまなざしを注ぐ。

 智弁学園出身で卒業後、すぐに母校で働き始めた。前監督の故上村恭生さんの元を訪ねてくる小坂監督と親しくなり、2005年に結婚。それまで野球のルールを知らなかったというが、「夫が監督になってから野球が好きになった」。

 練習を見に行くと、選手に積極的に声を掛ける。夫と一緒に、35人いる全選手を何人かずつ焼き肉やすしに誘い、銭湯まで車で送迎することも。

 ある時、自宅で普段、野球部のことをあまり話さない夫が、元気がないという1人の選手への心配を口にしたことがあった。そこで、「ご飯を一緒に食べて話したら」と提案。話しづらい雰囲気にならないようにと、現在小学4年になる長女と小1の長男の子供2人も含め一家で迎えた。元気を取り戻した選手は「あの時はうれしかった」。

 智弁学園の法人室に勤務し、自身も忙しい日々を送るが、平日は帰りが遅く、休日もほとんど家にいない夫に代わり、一人で子供を遊びに連れて行くこともしばしば。それでも、「本人がやりたいことは尊重したい」と意に介さず、小坂監督も素直に感謝する。

 2年前のセンバツ優勝時、「胸の中がざわざわするような言葉にしにくい」感動を味わった。「もう一度味わいたい」とほほ笑む。【佐藤英里奈】=つづく

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