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第94回センバツ高校野球

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’18センバツ創成館 第1部 創成館野球/2 競い合う右腕、左腕 /長崎

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ブルペンで投球練習をする投手陣 拡大
ブルペンで投球練習をする投手陣

 創成館の強みは厚い層を誇る投手陣だ。準優勝した昨年11月の明治神宮大会では計4人の投手がマウンドに上がり、甲子園常連校の強力打線を翻弄(ほんろう)した。昨秋、川原陸(りく)投手(2年)が背負ったエースナンバー「1」を多彩な右腕・左腕が虎視眈々(こしたんたん)と狙う。

 昨秋の九州大会決勝、富島(宮崎)戦では、右腕・伊藤大和投手(2年)の“二刀流”が注目を集めた。伊藤投手は1点差に迫られた三回、2番手で登板した。打者の素振りや立ち位置を見て、上手投げとサイドスローを併用する独特の投法で、4イニングを3安打無失点の好投。富島打線の勢いを止めた。

 元々は上手投げだったが、昨年6月に持病の腰痛が悪化した。体に負担のかからない投げ方を模索する中で、生まれたのが、肘の柔らかさを生かしたサイドスローだった。昨秋の長崎大会は大会途中からベンチ入り。決勝の長崎商戦では五回からマウンドに登ったが、七回に連打を浴び、同点に追いつかれた。「期待に応えなければと、力んでしまった」

 その反省を胸に臨んだ九州大会。優勝に貢献し、続く明治神宮大会も準決勝までの3試合では計8イニングを5安打1失点に抑える好リリーフを見せた。九州大会は背番号19、神宮大会は11。「背番号が若くなるのがうれしい。次は1を」と意気込む。

 稙田(わさだ)龍生監督(53)が「素質は一番良い」と評するのが、左腕・七俵陸(しちひょうりく)投手(2年)。伊藤投手と共に長崎大会途中からベンチ入りし、明治神宮大会の準決勝、決勝では先発を務めた。球威のある直球と緩急自在の変化球が武器だ。さらに、昨秋の公式戦で191/3イニングを投げ、防御率0・93と安定感抜群だった右腕・戸田達也投手(2年)、長崎大会で好投した右腕・近藤聖真(せいま)投手(2年)も控える。エースの川原投手は「ライバルが多くて気が抜けない」と話す。

 短期決戦のセンバツで勝ち上がるためには継投の成否が鍵を握る。そのマウンドに立つのは誰か。稙田監督は「紅白戦や練習試合でいかに結果を残せるかだ。少しでも気を抜いた球を投げたら、代える」と語る。センバツ開幕まであと約1カ月。投手陣の激しい争いは佳境に入った。=つづく

〔長崎版〕

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