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終わらぬ憎悪

コソボが独立宣言してから17日で10年。紛争と紛争を生んだ民族間の憎悪を引きずり、国としての歩みは思い通りに進んでいない。欧州で「最も新しい国家」の現状を追った。

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終わらぬ憎悪

コソボ独立10年/1 「英雄裁くな」与党抵抗 強まる民族主義に欧米警告

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 「特別法廷はアルバニア系を狙い撃ちにしている!」。旧ユーゴのコソボで昨年12月、与党議員が次々に不満の声を上げた。セルビアからの独立闘争だったコソボ紛争時の戦争犯罪を裁く特別法廷が、コソボの多数派であるアルバニア系住民を標的にしていると言うのだ。議員43人は同法廷を廃止する法案を国会に提出。欧米諸国を驚かせた。

 欧州の人権問題に取り組む欧州評議会は2011年の報告書で、コソボ解放軍(KLA)がセルビア系の捕虜を虐殺して臓器を取り出し、密輸組織に売却していたなどの疑惑を指摘。欧州連合(EU)の捜査官も14年に「疑惑がおおむね裏付けられた」と発表し、15年にコソボ政府側と協議したうえで法廷を設置した。

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