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第103回全国高校野球選手権

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センバツ・おかやま山陽 応援メッセージ/2 選手を下宿させている松永都志子さん /岡山

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まつなが食料品店の松永都志子さん=岡山県浅口市鴨方町六条院中で、林田奈々撮影 拡大
まつなが食料品店の松永都志子さん=岡山県浅口市鴨方町六条院中で、林田奈々撮影

 <第90回記念選抜高校野球>

出会いは宝石のよう 松永都志子さん(60)

 鴨方駅前(浅口市)で八百屋「まつなが食料品店」を営みながら、実家が遠方の川上雅稀選手(2年)と内藤惟真(ゆいま)選手(1年)を下宿させています。家族を次々に失った私にとって、2人との出会いは宝石のよう。私ほどの幸せ者はいません。

 店は元々、夫と義母と切り盛りしてきました。しかし2013年に夫が亡くなり、その2年後には義母も亡くなってしまいました。それからは店を守るため、これまで以上に仕事に励みました。ですが、2人の娘も嫁ぎ、家には独りぼっち。時折寂しい気持ちになっていました。そんな時、おかやま山陽の野球部が新1年生の下宿先を探していると聞き、役に立てればと引き受けました。

 彼らが来てから私の生活は一変しました。おなかを減らした2人のためにカツ丼や天丼、チキンライスなどがよく食卓に上るようになりました。ご飯が足らなくならないように炊飯器を買い足し、今では三つあります。ボリュームたっぷりのメニューは、娘の時には作らなかったものばかりですね。配達の合間に練習を見に行けるように、毎日野球用のウエアを着ています。私の夫も野球をしていて川上選手と同じキャッチャーだったので、我が子のように見守っているんじゃないかと思います。

 彼らとともに私も目標を持てるようになりました。センバツ出場が決まったと聞いた時には、涙が止まりませんでした。本番までの残りの期間、自分の技術を磨き、毎日全力で頑張ってほしいです。【聞き手・林田奈々】

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