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終わらぬ憎悪

コソボが独立宣言してから17日で10年。紛争と紛争を生んだ民族間の憎悪を引きずり、国としての歩みは思い通りに進んでいない。欧州で「最も新しい国家」の現状を追った。

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終わらぬ憎悪

コソボ独立10年/2 台頭する「孤立主義」

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支持者と握手を交わす新興政党「自己決定」のアルビン・クルティ党首(左)=プリシュティナで10日
支持者と握手を交わす新興政党「自己決定」のアルビン・クルティ党首(左)=プリシュティナで10日

 「国際社会による『集中治療』の時期は過ぎた。これから我々自身で繁栄を手に入れるのだ」。昨年6月のコソボ議会選。第1党となった新興政党「自己決定」のアルビン・クルティ党首(42)が満足げにそう語った。セルビアから独立するコソボ紛争を戦ったコソボ解放軍(KLA)の元幹部が率いる政党以外が第1党になったのは初めてのことだ。

 2008年の独立後、コソボは米国などの支援を受けながらも経済は停滞し、汚職も横行。失業率も3割を超え、旧ユーゴ7カ国では最貧国のままだ。独立で生まれた期待が失望に変わる中、効果的な策を打てない政府や政府を支えてきた国際社会への不信が国民の間に広まった。

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