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『対談 戦後・文学・現在』=加藤典洋・著

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 (而立書房・2484円)

 吉本隆明、見田宗介、田中優子、石内都、中原昌也ら幅広いジャンルの論客や表現者計11人と交わした対談を収めた。1999年から2017年までと発表時期も長期間にわたり、テーマもさまざま。さらに、戦後50年の95年、憲法をテーマに吉本、竹田青嗣、橋爪大三郎と4人で行った座談会も収録されている。

 読みどころも多岐にわたるが、2012年に吉本が没した直後に見田との間で交わされた「吉本隆明を未来へつなぐ」が一つの結節点といえるだろう。見田は「ぼくにとって吉本隆明さんの魅力の核は、あの人の文体なのです」と述べ、「とてもゴツゴツと節くれだっていて、深みや澱(よど)みを作りながら決して流暢(りゅうちょう)に流れていかない」文章が「何より信頼できるもの」だったと話す。

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