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『外地巡礼 「越境的」日本語文学論』 著者・西成彦さん

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西成彦さん
西成彦さん

 ◆西成彦(にし・まさひこ)さん

 (みすず書房・4536円)

「移動民」の文学に目を凝らす

 佐藤春夫の台湾、横光利一の上海、中島敦のミクロネシア。第二次世界大戦敗戦前に日本が統治していた台湾や朝鮮半島、南洋などの「外地」、移民や移住先は、異なる言語圏に身を置いた作家たちが日本語で書く、文学の舞台になった。

 そして、これら地域に関係する日本語の文学は、今も生まれ続けている。例えば2年前に亡くなった津島佑子さんが描く中国大陸や少数民族。台湾で生まれ日本で育った温又柔(おんゆうじゅう)さん、在日コリアンの作家らの作品がそうだ。東アジアで進行形の、広範な人や文化の動きに注目した「移動文学」を考察している。

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