(晶文社・1728円)
同僚や家族の間で、認知症や介護が話題になるたびに、「自分はNNK(ネンネンコロリ)ではなく、PPK(ピンピンコロリ)」と願う。前者は長く寝たきりになって亡くなること、後者は亡くなる直前まで元気に活動することを指す。
著者は長年、管理栄養士として大学病院で患者に向き合った経験から、両者の分岐点は「食べ方」にあると分析した。その理由はこうだ。
食材の色を楽しみ、においをかぎ、味を感じることは脳への刺激となる。相手のいる食事ならば、たわいない雑談も、人との関係を続けることになる。話し相手が体の異変に気づいてくれるかもしれない。こうした重要性を踏まえ、本書は、健康であろうと病気であろうと、食事や会話を楽しむことができるよう、料理の仕方や盛りつけはもちろん、机やいすの選び方まで留意するよう訴えている。
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