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東日本大震災

4県臨災FM全て閉局へ 復興進み役割終了

仮設住宅の集会所から放送を続けてきた福島県富岡町の「おだがいさまFM」=福島県郡山市富田町で2017年5月11日午後0時1分、尾崎修二撮影

 東日本大震災後に開局した福島、岩手、宮城、茨城4県の臨時災害放送局(臨災FM)が、今年度末で全て閉局する。当初は30局が被災者にきめ細かい生活情報を届けてきたが、復興が進み役割を終えたことなどから、閉局やコミュニティー放送(地域FM)への移行が増え、現在は3局に減っていた。

 臨災FMは放送法に基づき被災自治体が設置する臨時局。阪神大震災時に初めて開局。東日本大震災では岩手8局、宮城12局、福島6局、茨城4局が開局した。うち10局が国の緊急雇用創出事業の補助金で人件費を賄うなどして5年以上続け、6局は地元の要望で地域FMへ移行した。

 いまも残るのは、福島第1原発事故で避難指示が出た福島県南相馬市の「南相馬ひばりエフエム」と富岡町の「おだがいさまFM」、津波で市街地が壊滅的な被害を受けた岩手県陸前高田市の「陸前高田災害FM」。

 おだがいさまFMは、富岡町役場が避難した福島県郡山市の仮設住宅集会所から放送を続け、インターネット放送で全国各地に避難した町民ともつながってきた。

 陸前高田災害FMは2年前から、年1000万円弱の事業費を国の被災者支援総合交付金で賄ってきたが、国から「現在の放送内容は災害放送といえず、来年度以降は交付金は出せない」と告げられた。陸前高田市は「交付金打ち切りはやむを得ない」と話す。

 臨災FMに詳しい市村元・関西大客員教授は「東日本大震災で認知が広がったことで、全国の自治体で開局に備える動きが進んだ」と、果たした役割を評価する。【尾崎修二】

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