
ソチ五輪男子団体で、葛西紀明の2回目の飛躍=ロシア・ソチのルスキエゴルキ・センターで2014年2月17日、貝塚太一撮影
Features・平昌の主役たち
Vol.11 スキージャンプ男子団体 葛西紀明 レジェンド、折れぬ翼
<フィーチャーズ>
(19日午後9時半~)
ノルディックスキー・ジャンプ男子で45歳の今も世界の第一線で戦い、国内外で注目を集める「レジェンド(伝説)」が、もがいている。「本物のレジェンドになるには金メダルを取らないといけない」と乗り込み、冬季五輪史上最多8回目の出場を果たした今回。ここまでの個人戦は2種目とも会心の飛躍が出なかった。
10日のノーマルヒルは21位。今季のワールドカップ(W杯)個人総合が27位であることや、台が大きいほど力を発揮する特長を考えれば、悲観すべき結果ではなかった。だが、17日のラージヒルは風の条件に苦しんだとはいえ、失意の33位に沈んだ。上位30人による2回目に進めないのは2002年のソルトレークシティー五輪以来。ノーマルヒルを終えてラージヒルに移ってからは、いい飛躍が出た日もあれば助走速度が遅く頭…
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