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福岡市

地元で結ぶ絆 女性カップル、認証制度で宣誓へ

結婚式で履いたガラスの靴を手に笑顔を見せる亀井咲希さん(左)と鳥越美里さん=福岡市中央区で2018年2月18日、遠山和宏撮影

 福岡市西区の女性カップルが、同市が来年度から始めるLGBTなどの性的少数者のカップルへの公的認証制度を利用した「パートナーシップ宣誓」を予定している。同制度の導入は九州では初めて。慣れ親しんだ福岡の地で認証を受けられる喜びを感じつつ、LGBTへの理解が広がるよう期待している。

     制度を利用するのは、亀井咲希さん(23)と鳥越美里さん(21)。亀井さんは中学、鳥越さんは高校で女性が好きだと気づいた。2016年10月に交際を始め、昨年9月から同居している。11月には福岡市博多区の公園であったLGBTのイベントで「結婚式」を開き、誓いの言葉を述べ指輪も交換した。

     しかし、匿名で質問を受け付けるインターネットのアプリを利用する中で「『本物の式』はいつやるのか?」「所詮イベント」などと中傷された。将来を考えると、事故や重病時の病院での付き添いなど、重大な場面で公的な証明がないためにカップルとして過ごせなくなる恐れも感じていた。「社会的にしっかり認めてほしい」との思いが募った。

     昨年9月の福岡市議会で、市がパートナーシップ制度の導入検討を表明したことは知っていた。だが、2、3年先と考え、導入済みの東京都世田谷区に引っ越して宣誓しようかと話し合ったこともあった。

     そんな中、市が来年度からのスタートを決め「このままの場所でいられる」と2人で喜んだ。「直接何かが変わるわけではないけれど、自分たちが宣誓することで、もっと多くの人にLGBTを知ってもらい、偏見のない社会へのきっかけになれば」。制度開始初日の4月1日に宣誓書を市役所に提出する考えだ。【遠山和宏】


    福岡市のパートナーシップ宣誓制度

     カップルが宣誓書にサインし提出すれば、市が宣誓受領証を交付する。導入は全国で7例目、九州・山口・沖縄では那覇市に続いて2例目。心と体の性が異なるトランスジェンダーの人たちに配慮し、戸籍上異性だが男女として一緒になりたくないカップルも対象とした。法的拘束力はないが、福岡市は宣誓したカップルの市営住宅への入居を受け付ける。生命保険が受け取りやすくなるなどのメリットも期待される。

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