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第103回全国高校野球選手権

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’18センバツ大阪桐蔭 チーム紹介/下 「人間力」高める共同生活 /大阪

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筋力トレーニングで体力を鍛える大阪桐蔭の選手たち=大阪府大東市の同校グラウンドで、猪飼健史撮影 拡大
筋力トレーニングで体力を鍛える大阪桐蔭の選手たち=大阪府大東市の同校グラウンドで、猪飼健史撮影

 <第90回選抜高校野球>

 フリーバッティング、シートノック、筋力トレーニングなどグラウンドを広く使い、毎日、日が沈むまで練習に励む大阪桐蔭の部員たち。練習終了後には、率先してグラウンドの整備や片付けに取り組む上級生の姿があった。

 用具の後片付けなどは下級生に任せきりの学校も多い中、積極的に上級生が雑用をこなすのが桐蔭の流儀だ。中川卓也主将(2年)は「下級生ばかりに何でもやらせるチームは成功しないと思う。上級生がまず動く、という意識を大切にしている」と話す。

 部員全員が入部と同時に親元を離れて寮で生活を共にするのも、桐蔭の特徴の一つ。「一球同心」という部訓の通り、共同生活を通して一つのボールに同じ心を込めていく。

 グラウンドの片付けを終えた部員は、バスに乗り込み、車で約5分の寮に戻る。寮では、部屋の掃除や洗濯など自分のことは自分でするのがルールだ。

 藤原恭大選手(2年)は「毎日洗濯をする大変さを知った。中学より練習も増え、環境の変化に対応するのが大変だった」と入部当初を振り返り、「今の生活になり、親への感謝が深まった」と話す。

 府外からも多く部員が集まるため、春には寮内で全国各地の方言が飛び交う。岐阜県飛騨市出身の根尾昂選手(2年)は「方言がきつく、入部直後は『何を言っているか分からない』と言われ苦労した」と話し、「今では家族から『コテコテの関西弁』と突っ込まれる」と笑う。

 「どんなにつらい練習も、同じ生活をする同級生が近くにいたから乗り越えられた」と語るのは、安定した守備でチームを支える井阪太一選手(2年)。「みんなが競い合うライバルであり、仲間」

 野球以外の生活習慣を通して人間力を高める部の環境づくりが、桐蔭の強さを支えている。【加藤佑輔】

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