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論点

空前の「ネコブーム」

養老孟司さん=永山悦子撮影

 日本は空前のネコブーム。戌(いぬ)年を控えた昨年末、同年におけるネコの推計飼育数がイヌを上回ったというペットフード協会(東京)の調査結果が発表された。ネコが上位となったのは1994年の調査開始以来初めて。「ツンデレ(時に素っ気なく、時に甘える)」のネコが現代日本で愛される理由は。【聞き手・永山悦子】

 ネコが増えているのは必然だろう。少子化、人口減の社会になり、単身世帯が増えている。1人暮らしの人間にとって飼いやすいのはイヌよりもネコ。イヌは社会性の強い動物なので、しつけをしたり、散歩をしたりするなど手間がかかる。ネコはもともと独居性の動物だから、室内に置きっぱなしにできるし、放し飼いもできる。「イヌは人に付き、ネコは家に付く」というように、うちの「まる」(スコティッシュホールドのオス)を見ていても、自分の領域から出ていくことがない。

 うちでは昔からネコがいなかったことがない。イヌを飼うこともあったが、最近は飼いにくさを感じる。私が子どもの頃はイヌも放し飼いだったが、今はつながなければならない。以前飼っていたコッカースパニエルは、山に入った途端に生き生きと駆け回り、鳥を追い始めた。「なるほど、こういうものなんだ」と気付いた。彼らは猟犬なんだ、と。それを家につないでおくのはかわいそうだな、嫌だなと感じるようになった。

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