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街角から

大都会の水上集落 ジャカルタ支局・平野光芳

 家の間の細い路地を歩いていると、大きなナマズが「ドボン」と跳ねる音が聞こえてきた。ここは「テコ村」と呼ばれるジャカルタ北部の下町。水深2メートルの池の上に113世帯が暮らす水上集落だ。

 浅瀬に高床式の家を構えるのは世界的に珍しくはない。テコ村が異例なのは、ここには元々、水がなかった点だ。「子供の頃は墓場が広がっていて、誰かが埋葬された直後は怖くて外で遊べませんでした」。主婦のノフィさん(30)は墓場が沈む池の底を指さした。

 異変が起きたのは1992年ごろだ。くぼ地にあった村に周辺から水がたまり始め、年々、水位が上昇。住民は家を2、3階と上に向かって増築しながら退避しつつ、生活を続けた。現在、各家の1階部分はほぼ水没しており、かさ上げされ、堤防のような路地に面した2階部分が玄関になった。

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