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とちぎのお酒で乾杯!

栃木県には30を超える酒蔵があり、地ビールやワインなど酒造産業が盛んです。「とちぎの地元の酒で乾杯を推進する条例」も2014年に施行され、県も酒造産業の振興を図っています。栃木面掲載の「とちぎのお酒で乾杯!」で県産酒の魅力を紹介するとともに、紙面に収まらなかったこぼれ話もニュースサイトでお伝えしていきます。

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とちぎのお酒で乾杯!

大田原市 渡辺酒造「旭興」 県酵母、開発に貢献 /栃木

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「地元の人が誇れる酒を造りたい」と語る渡辺酒造の渡辺英憲社長=大田原市須佐木で
「地元の人が誇れる酒を造りたい」と語る渡辺酒造の渡辺英憲社長=大田原市須佐木で

 日本酒「旭興」の蔵元、渡辺酒造(大田原市須佐木)の渡辺英憲社長(44)は、県が保有する県酵母の一つを「生み出した」功績を持っている。

 県は1987年から、優良清酒酵母の開発に着手し、県内の酒蔵から数種類の酵母を分離して県酵母として保有している。酵母ごとに、香りの高さや酸の生成度などに特徴があるが、99年に分離された酵母は、醸造過程で泡が発生するため酒造タンクの容量を有効に使えなかったり、清掃の手間がかかる性質があったりした。酵母には「泡あり酵母」と泡を出さない「泡なし酵母」が混在しており、渡辺社長は自社の蔵で「泡なし酵母」だけの分離に成功した。

 県産業技術センターの岡本竹己食品技術部長は「県のノウハウではおそらく半年ほどかかった分離作業を、渡辺酒造は1カ月で行った」と振り返る。渡辺社長が分離した酵母は現在、県内の他の酒蔵も使用する定番酵母の一つになっている。

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