メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

旧優生保護法を問う・記者の目

新型出生前診断、本格実施 優生思想あおる「利益」優先=千葉紀和(東京科学環境部)

臨床研究に取り組む共同研究組織「NIPTコンソーシアム」が日産婦に提出した未公表の成果報告書。日産婦の倫理委員会は昨年2月時点で、臨床研究終了と一般診療化の方針を決めていたが、形式的にこの報告書を踏まえた形で今月了承した

 妊婦の血液から胎児の染色体異常の可能性を調べる新型出生前診断(NIPT)を巡り、日本産科婦人科学会(日産婦)が今春、倫理面から臨床研究に限定してきた方針を転換する。出生前診断は新技術が登場するたび、選択的中絶への批判と希望者の権利とが対立しながら徐々に広がってきた。手軽で精度の良いNIPTが一般診療として本格導入されれば、一気に、産む前の検査が当たり前の時代が近づく。危ういのは、加速する出生前診断のビジネス化が人々の不安をあおり、同調圧力で「命の選別」を強いる社会への変質が進むことだ。

 「出生前診断に関する社会の関心と理解が高まった」。2013年4月から臨床研究に取り組む研究組織がこのほど日産婦に出した内部報告書は、研究成果をこう結論付け、診療への移行を提言した。

この記事は有料記事です。

残り1758文字(全文2095文字)

コメント

投稿について

読者の皆さんと議論を深める記事です。たくさんの自由で率直なご意見をお待ちしています。

※ 投稿は利用規約に同意したものとみなします。

利用規約

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 捜査員に知らされた姉の犠牲 「まさか路上生活とは」「理不尽」渋谷傷害致死

  2. 東京・渋谷女性傷害致死 事件前日「金あげるからどいて」 容疑者、断られ立腹 殴打の袋に石

  3. 政府、皇籍離脱の女性皇族に「皇女」の尊称検討 公務への協力委嘱

  4. 安倍前首相公設第1秘書ら聴取 「桜を見る会」前夜祭差額補塡か 東京地検

  5. #生きるのがつらいあなたへ フリーアナ時代にストーカー被害、ネット中傷…自分の「葬式」出した僧侶・高橋美清さん

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです