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消えない傷

性的虐待に遭って 第3章/3 罪の意識ない加害親

性犯罪者に対するプログラムを再現する観察官役(右)と受講者役=長崎保護観察所で、大場伸也撮影

 ●「支配欲」満たす

 「娘が哀れで仕方がない。こんなふうにみんなを巻き込んで、自分に都合のいいうそをついて。僕はいいですよ、どんなことを言われても。うそをつかないと生きていけない娘が可哀そうでなりません」。妻に懇願されて原宿カウンセリングセンター(東京都渋谷区)に渋々やって来た50代男性は、大学生の娘への性的虐待を否認し続けた。

 臨床心理士の信田さよ子さんは、男性に先だって摂食障害で苦しむ20代の娘のカウンセリングをしていた。過食と嘔吐(おうと)を繰り返す娘は初めて父親からの性的虐待を告白した。「中学生になると、父が毎晩のように入浴しているところをのぞき、やめるように言っても笑って続けるんです」。忙しい母親に心配をかけないように黙っていたが、回復のために勇気を出して打ち明けた。驚いた母親は夫を責めたが認めない。「お願いだ…

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