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諫早干拓

営農者が開門請求へ 賠償提訴の2農業生産法人

野鳥に食い荒らされた諫早湾干拓地のレタス畑=長崎県諫早市で、中尾祐児撮影

 国営諫早湾干拓事業(長崎県、諫干)の干拓農地が野鳥による食害を受けたとして、国などに計200万円の損害賠償を求めている農業生産法人2社が、訴訟で諫干の潮受け堤防の開門も求めることを決めた。「堤防閉め切りで内部の調整池が淡水になり、淡水を好むカモなどが飛来するようになった」と主張する予定で、近く長崎地裁に追加請求する。営農者が訴訟で開門を求めるのは初めて。

 原告の2社は、長崎県内のマツオファーム(松尾公春(きみはる)社長)とグリーンファーム(勝田考政(たかまさ)社長)。追加請求では「農地の造成は湾内の護岸工事だけで十分だった。潮受け堤防と調整池を設置したため、淡水を好むカモなどが調整池に飛来するようになり農業環境が悪化した」として、開門して調整池に海水を入れるよう求める。

 2社は諫干が完成した2008年から営農し、計約40ヘクタールで野菜を栽培。今年1月、レタスやブロッコリーなどをカモに食い荒らされ「防除などの対策を怠った」として同月30日、国や農地の貸主の県農業振興公社などを相手取って被害額の一部計200万円の賠償を求めて提訴していた。

 事業を巡る訴訟では、堤防閉め切りによる不漁を訴える漁業者が開門を請求し、塩害などが出るとする干拓営農者が開門差し止めを求めてきた。干拓営農者は現在約40個人・法人だが2社の離反による結束の乱れは、福岡高裁などで係争中の開門を巡る訴訟に影響する可能性がある。松尾社長は「食害だけでなく、海水は淡水より温度が高く、開門した方が冬の農地の冷害を防げる。塩害の恐れはない」と話している。【中尾祐児】

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