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第103回全国高校野球選手権

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飛べ航空石川

18センバツ チーム紹介/上 強力打線に走塁力も 室内で実戦さながら /石川

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試合さながらの真剣さでケースバッティングに取り組む日本航空石川の部員ら=石川県輪島市で、日向梓撮影 拡大
試合さながらの真剣さでケースバッティングに取り組む日本航空石川の部員ら=石川県輪島市で、日向梓撮影

 <第90回記念選抜高校野球>

 来月23日開幕の第90回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高野連主催)に初出場する日本航空石川。雪に閉ざされる能登の冬、1年生部員は午前4時半起きでグラウンドや室内練習場周辺の雪かきを始める。兵庫県出身の井岡啓吾捕手(2年)は「最初はびっくりしたし、わくわくしたけど、3日で雪が嫌になった」と苦笑い。しかし、スコップを握る手に今年は一段と熱が入る。

 新チームは発足時から「打ち勝つ野球で日本一」を目指してきた。昨夏、8年ぶり2回目の甲子園出場を果たした前チーム同様、強力打線が売り。昨秋の公式戦11試合中10試合で2桁安打を放ち、チーム打率は3割7分9厘、本塁打6本。主軸の上田優弥選手(2年)は打率5割8分1厘だ。また、昨年11月の明治神宮大会1回戦・日大三との対戦は延長十回タイブレークの末に7-6で競り勝つなど勝負強さも併せ持つ。

 練習時間の7割を費やして打撃力を磨く一方、中村隆監督は「野球は打てるだけでは勝てない」。神宮大会2回戦の静岡戦で、安打数は航空石川12、相手は11と互角だったが、試合は4-6の僅差で敗れた。敗因は走塁。足を絡めた攻撃で3盗塁を奪われ「向こうの思う通りの試合展開になってしまった」と小坂敏輝主将(2年)は振り返る。「思うように打てない日も、走れれば勝てる」とナインは再認識した。センバツに向け、室内練習場で走者を置いたケースバッティングに取り組むなど、足を意識した練習に余念がない。

 一方、投手陣は昨夏の甲子園に登板した杉本壮志投手、大橋修人投手(いずれも2年)に加え、神宮大会初戦で5回を投げ1失点に抑えた重吉翼投手(1年)も成長。今冬は一からフォームを見直し、シャドーピッチングなどで理想の投球を体に染み込ませてきた。杉本投手は「チームの強力打線は投手陣を楽にしてくれた。今度は自分が引っ張っていけるようになりたい」。甲子園で最速145キロを記録した大橋投手は「センバツでは150キロ台を投げたい」と意欲を燃やす。

 チームは2~3月、2回にわたり合宿を実施。今月19日から5日間は、約40人が淡路島で打撃練習や紅白戦などに取り組んだ。山岡広紀選手(2年)は「外での練習や試合は久しぶりだったけれど、思ったよりは実戦感覚が鈍っていなかった」。原田竜聖選手(同)は紅白戦で8打席5安打、うち1本は本塁打を放つなど好調で「冬に重たい木製バットで打ち込んできた成果が出ている。早く甲子園で試合がしたい」と声を弾ませる。

 春に持ち越した「日本一」を目指し、ナインは白球を追う。【日向梓】

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