メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

いじめ防止

ピンクシャツデー 日本でも講演会や紙芝居

「ピンクシャツデー」のちらしを手に、ピンクのシャツを着て参加を呼びかけるYMCAとつか保育園の園児たち=横浜市戸塚区で2018年2月26日、同園提供
カナダのいじめ反対キャンペーングッズの缶バッジを持つピンクシャツデー実行委員会代表の高梨京子さん。グッズは賛同者が自由に作り、手前のカードは同会が製作した=東京都新宿区で2018年2月19日、中村美奈子撮影

 ピンクのシャツを着ることによって、いじめに反対する姿勢を示すキャンペーン「ピンクシャツデー」。2007年にカナダで始まり、日本など世界各国に呼びかけが広がっている。カナダや日本の賛同団体では、今年のピンクシャツデーを今月28日に設定するところが目立つ。どんな活動が行われているのか。【中村美奈子/統合デジタル取材センター】

    生徒たちが着て反対の意思表示 学校からいじめが消えた

     「ピンクシャツデー」をウェブサイトで日本に紹介した、ピンクシャツデー実行委員会代表の高梨京子さん(45)によると、07年、カナダの中高一貫校でのいじめがきっかけでこの運動が始まった。ピンクのポロシャツを着て登校した男子中学生が、学校で「ホモセクシャルだ」といじめられて暴行を受け、耐え切れずに帰宅した。それを聞いた男子高校生2人が放課後にピンクのシャツをディスカウントストアで75枚買い込み、「明日学校でピンクのシャツを配るから一緒に着よう」と、いじめに反対する行動を同級生にメールなどで呼びかけた。呼びかけはすぐに広まり、翌朝は手持ちのピンクのシャツを着たり、ピンクの小物を身につけたりして登校する生徒であふれ、学校からいじめがなくなったという。

     地元新聞に報道され、賛同者はカナダ全土に広がった。海外は日本のほか、米、中、韓、ニュージーランド、パナマなど数十カ国にのぼる。高梨さんは07年秋にインターネットで地元紙の記事を読んでこの活動を知り、知人と一緒に日本語で紹介するウェブサイトを作ろうと、カナダの賛同団体と連絡を取るようになった。11年2月にITの技術者や学生らと同実行委員会を作り、同年夏にサイトが出来上がった。

    1人でも始められる 本来は毎日がピンクシャツデー

     高梨さんによると、ピンクのシャツを買い込んだ創始者で、活動を続けるトラビス・プライスさんは公式団体を作っていない。賛同者が1人でも始められる活動にするためで、自分の団体にも公式とは名付けていないという。日本にも公式団体はなく、どんな活動をするかはアイデア次第。活動日は2月に限らず、5月や10月が多い国もあり、啓発のために設定しているに過ぎない。「本来は毎日がピンクシャツデーだと、プライスさんは言っている。多様性を認め合おうという呼びかけなので、ピンクも濃淡さまざまでいい」と高梨さんは話す。

     活動が広く知られるカナダでは、学校に限らず職場のいじめなど、全世代のいじめやいやがらせが対象。トルドー首相は16年、ワイシャツの上にピンクのTシャツを着て動画でメッセージを発信した。消防士がおそろいのピンクのTシャツを着て、そのTシャツを街角で売ったり、ラジオ局が当日の街の様子を放送したり、菓子店が寄付金付きのピンクの菓子を販売したりしているという。

    YMCAが全国で活動 仙台では企業が実行委員会

     日本では、YMCAが今月、全国規模で運動を展開している。ピンクシャツデーを紹介する動画の配信や講演会開催のほか、各地のYMCAがそれぞれに活動中。横浜市戸塚区の湘南とつかYMCAでは28日、運営するスポーツクラブや学童クラブ、併設する保育園で、ピンクシャツデーのきっかけとなったカナダの話を紙芝居にして説明し、いじめられている人、見ているだけの人、いじめている人の気持ちを考えさせ、自分にできる行動を促す。手持ちのピンクのシャツを着たり、ハンカチなどピンクの小物を身につけて来館を呼びかけている。

     仙台市では、企業が実行委員会を作ってピンクのブルゾンやのぼり、缶バッジを作り、小学校での講演会を企画。同市若林区の市立南材木町小学校で28日の放課後、5、6年生の希望者約100人に、元バレーボール選手の大山加奈さんが、バレーボールの実技を教えた後、いじめのない人間関係づくりについて講演する。

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 覚醒剤 使用容疑で元うたのお兄さんを逮捕
    2. プロ野球 セ・リーグ全日程終了危機 阪神残りは19試合
    3. 安室さんコンサート 療育手帳提示で入場できず 返金へ
    4. 日本維新の会 創始者・橋下氏が新著「維新、失敗だった」
    5. 自民党総裁選 小泉進次郎氏、石破氏を支持

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです