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第103回全国高校野球選手権

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アンビシャス日大山形!

センバツへのエール 山形明正高校長 佐藤佳彦さん /山形

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佐藤佳彦さん 拡大
佐藤佳彦さん

 <第90回記念選抜高校野球>

泥くさいプレーで勝利を 佐藤佳彦さん(62)

 校長を務めさせてもらっていますが、実は野球部顧問の肩書を持っています。元甲子園球児ですし、ノックの腕には自信がある。毎月1回はグラウンドに立ち、球児たちと汗を流していますよ。

 教員の道を選択したのは、選抜大会への出場(1973年)が影響しています。3番・ライトで、身長173センチ、体重80キロ。中軸として、自信があった。ところが、関西圏の選手の尻の大きさ、足の太さに驚いた。甲子園の土を踏んだからといって、プロは無理だと思い知らされました。

 野球は捨てたくない。ならば、指導者になろう。優秀な進学生を集めた「特進クラス」にいましたが、部活のために成績は底辺。鮮魚店を営む父に毎朝5時に起こしてもらい、登校前の2時間を勉学に費やしました。

 早稲田大教育学部に進学し、教職免許を取得。銀行員を経て、1986年に山形明正高に着任しました。もちろん、野球部監督です。当時は部員10人ほどで、ほとんどが中学時代は補欠だった。試合は負け続きだった。日大山形仕込みの厳しい練習にも、ついてこられない。悩みましたね。

 それでも、「日大山形に勝つ」が合言葉。どんな選手に対しても、良いところを見つけて褒める。指導者が率先して、ユニホームを汚す。2013年夏の県大会で、最高のベスト8になりました。校長の任期はあと数年。教員生活最後の夢の一つはグラウンドで、母校に恩返しをすることです。

 センバツ出場は36年ぶりと聞き、そんなに時間が過ぎたのかと驚きました。初出場の時は女の子と歩くことさえ注意された。今はおおらかな時代になったと思いますが、野球そのものは変わることがない。打撃は努力と素質が半々だが、守備は努力が100%。泥くさいプレーで勝利をつかんでください。【聞き手・的野暁】

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