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メディアの戦後史

情報源の証言拒み有罪 「取材の自由」揺るがす

石井清・朝日新聞記者の起訴を伝える毎日新聞1949年6月26日2面(東京本社最終版)

 記者の取材活動は、情報を寄せる人の協力がなければ成り立たない。だから取材源が誰なのかは明かせない。報道倫理の原則を揺るがす事件が戦後まもなく起きた。

 1949年4月26日の朝日新聞長野版に税務署員の汚職事件の特報が載った。「松本税務署員に逮捕状請求」。そのころの新聞は表裏2ページの日が多く、2面にあった地方版は社会、運動、ラジオ欄と同居していた。連載中の米国漫画「ブロンディ」と並んで載った特ダネの見出しは2段だが、当時としては大きな扱いだった。

 2日後、石井清・松本支局記者(当時25歳)は、まだ自治体警察だった松本市署の経済防犯課長に呼ばれた。「ネタの出所はどこか」。石井さんは「新聞記者の信義としてお話しすることはできません」と答えた(朝日新聞調査研究室報告「朝日新聞記者の証言拒否事件」金子善蔵著、62年)。

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